テーマ | 『eコンテンツとメディアサービス』 |
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主催 | グローバル情報社会研究所(株) |
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日時 | 2008年9月26日(木) |
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第1部 | 13:30--18:25(13:00より受付) |
第2部 | 18:30--20:30(18:10より受付) |
会場 | 東京アメリカンクラブ (東京都港区麻布台2-1-2) MAP |
第1部 | 3F |
第2部 | 3F |
① 貴社の企業内資産の内、無形資産はいくらで、全資産の何パーセントですか?
② 貴社のDBには入っているが、無形資産に入っていないすべての情報資産「デジタルコンテンツ」の潜在資産価値の金額は? 重要度やセキュリティレベルはいくらだと思いますか?
社内の情報コンテンツといえども知財には価値(知価)があり、その価値は、時間(通用可能年数)と利用者によって変化するため、企業内のコンテンツの定量化の公式はかなり難しいが、仮定を入れてでも、時間関数の中で暫定的な仮定の価値化は試みられるべきでしょう。それは制作コストのX倍方式か、消費するたびにかかる利用価値を計算しマーケットから換算するのか、またその換算方式は? これら、イントラ・コンテンツの知価評価方式の公式化はこれからの10年の 重要なマネジメント課題と言えるでしょう。
これらの問題意識を持っている皆様、ぜひ、9月25日(木)開催の『第63回 GISフォーラム東京』にご出席ください。今回のフォーラムのテーマは"知価社会新時代に向けたデジタルコンテンツの構築と、日本は世界に比してどれだけ利用レベルが進んでいるのか? 遅れているのか? 2008年として俯瞰したい"です。
勿論、日本はデジタルブロードバンドマルチメディア化戦略では、FTHの光通信も地上波デジタルもインフラ構築においてG8でもトップグループにいます。しかし、その利用体制については、企業内デジタルコンテンツの価値評価とその利用と効果のトラッキングにおいて、政府・社会資本として少し考えてみたいと思います。
アメリカのスタンダード&プアーズ500社の財務資産を調査したレポートによると、企業のインタンジブルアセット(触れられない知価:無形資産:知財)が、タンジブルアセット(数えられるアセット:有形資産:物価財)に比べて、この1982年から20年の間に、38%から82%に変わったと言われています。数えられる有形資産は2002年で18%ですが、過去のアセット管理は、物としての資産管理、在庫管理、そしてその動きに関するSCMまで、金融の未来軸でのアセット価値のシミュレーション管理モデルなどを除いて、そのほとんどがこの18%しかないタンジブルアセットに投入されて十分管理されてきたといえます。
ということは、知価社会の証明たる80%の無形資産の運用・利用価値の管理に、どれだけの ITやマネジメントの管理が向けられているかについては大きな疑問が残るということです。即ち知価社会時代のIT担当のCIOにとって、これら企業がインタンジブルアセットをどう使い、何を生み出すのかが最大のアセットマネジメントになります。これが知価社会時代に成功するCIOの条件です。SOAはまさにそのアプリケーションアプローチであり、そのためには企業内に偏在する各種DBをクロールしながら、サービスに必要なデータのコンポーネントを集め、 BPEMでつなぎ合わせ、ナレッジベース分析をBIで行うことが、これからの重要なターゲット・アプリケーションです。今、"マスター・データ・マネジメント統合サービス"と言われ始めたのは、 まさに知価社会の必然的進化と言えます。
そこで、先ず、国のレベルでデジタルコンテンツの成熟度と問題点、その解決への施策を考えるとして"社会資本としてのデジタルコンテンツから見た現状、世界、挑戦"という視点で、以前京都大学総長・情報通信研究機構 理事長時代にもGISフォーラムにご参加いただいた国立国会 図書館 館長 長尾 真博士に講演をいただきます。
アメリカからは、メディア王、ニューズ Corp.のマードック傘下に入り、一躍、スピード感を増したダウ・ジョーンズ社のMr. Greg Chapman, Business Development and Partner Relationship Divisionの副社長を招き、B2Bコマーシャル分野でのコンテンツサービスビジネスの話をしていただきます。
モバイルをベースにしたB2Cコンテンツの動向については、ソフトバンクモバイル(株) 取締役副社長であり論客の松本 徹三 氏とKDDI(株) 執行役員 安田 豊氏に、教育界からは京都大学 学術情報メディアセンター センター長 教授 美濃導彦博士に登場いただき、遠隔教育プログラムのコンテンツ制作と実行上の挑戦についてお話いただきます。フィールドを交えて若手の経営者でインドなどアジアのコンテンツ事情に詳しい(株)ゼロ・サム 社長 菊地力氏も入れて、パネルディスカッションでコンテンツの海外輸出と製作事情、知的財産権とフリーソフト、パブリックドメインのテーマなどについても議論します。
デジタルコンテンツは、消費されてもコピーだけすればよいので、再生産コストがいらないという考えもありますが、これは変化し拡大する気まぐれな顧客の貪欲さを見ているとは言えません。一般の消費者の立場からすれば、欲しいものはいつでも同じものではなく、もし同じものでも大体1回か 2回だろうと思うのも間違いです。ニーズがあれば部品として気づいているいないにかかわらず、何度もコンポーネントとして使われるコンテンツもあれば、最終の製品として使われるも一度キリで捨てられるものもあります。たとえば気に入った歌や曲は何百回も歌ったり聞いたりしますが、これがiPodを普及させたベースでもあります。
物価社会の代表的な例は食や住ですが、たとえば家を建てた直後、自動車を買ったすぐ後、食事したすぐ後は、当分満足して何もいらないが、時間が経てば、また腹はすき、車も古くなり、 家もいずれは傷んだり壊れたりして、手に入れたはずの同じものでもまた欲しくなります。
ところがデジタルコンテンツでは、"違った知価を持つ"心を打つものや、癖になるほど愛着のあるコンテンツならば、古くても新しくても消費されます。そしてこの決定権は常に顧客です。
違った創造性の高いコンテンツや個性のあるコンテンツであるなら、どんどん制作・創造する必要がありますが、そんなに創造性のあるクリエーターが沢山いるのでしょうか? しかも、創造的なコンテンツの生産には個性と時間とコストが掛かります。日本のTVでは、バラエティやお笑いで御茶を濁していますが、消費者が何を求めているかをクリエーターは一体どうやって 知るのでしょうか?
テレビを見ていると他のメディアが未だ放送していないということだけに力を入れるだけで、その中身の知価の大きさや深さにあまり重点が置かれていないように思います。ビジネス上の戦略に有効なコンテンツとしては、是では何にも意味をもちません。なぜなら、競争者もすぐに同じニュースを手に入れるのです。最後のところは顧客の時間が有限だということです。
結論はお客様こそコンシューマこそ最大のクリエーターであることに着目したYouTubeや Face bookなどは、顧客中心主義CRMの重要性を示し、双方向のインタラクティブ・メディア、プロシューマーの新時代がいよいよ本格化してくるということを告げているのではないでしょうか?
この辺りの実感のある話をフォーラムメンバーの皆さんと共に議論したいと、お待ちしております。以 上
信州大学 経営大学院 客員教授 / 京都大学 講師
CRM協議会 理事長 / オープン・グループ 日本代表・会長
グローバル情報社会研究所株式会社 代表取締役社長 藤枝 純教
<第1部> 東京アメリカンクラブ 3F | |
13:30--13:40 |
オープニング・スピーチ |
13:40--14:30 |
『欧米のeビジネス最新事情(2008年7月--9月)とeコンテンツとメディアサービス』 |
14:30--15:10 |
『国立国会図書館におけるeコンテンツ・ライブラリ』 |
15:10--16:10 |
『ダウ・ジョーンズ社のeコンテンツ管理』 |
16:10--16:20 |
休 憩 |
16:20--16:40 |
『モバイル・メディアサービスの動向』 |
16:40--17:00 |
『モバイル・コンテンツコア技術の動向』 |
17:00--17:20 |
『遠隔教育プログラム』 |
17:20--18:20 |
【パネルディスカッション & ご参加の皆様との質疑応答】 |
18:20--18:25 |
クロージング&次回フォーラムご案内 |
18:25 |
第1部 終了 |
<第2部> 東京アメリカンクラブ 3F ManhattanⅡ | |
18:30--20:30 |
【GISフォーラムメンバー & ビジター 特別懇親会】 第2部 オープニング |
第1部 | □ GISメンバー (\5,250) □ OPEN GROUP メンバー(\5,250) □ ビジター (\52,500) |
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第2部 | □ GISメンバー (\6,300) □ OPEN GROUP メンバー(\6,300) □ ビジター (\18,900) |
お申込締切 | 2008年9月18日(THU)まで |
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お申込先 | FAX: 03-5361-3123 e-Mail: forum2@re-gis.com GIS FORUM 事務局 小野まで |
お問合わせ先 | GIS FORUM Office Ritsuko Ono TEL:03-5360-8300 |
ビジターのご参加者の方には、請求書を郵送いたします。
*キャンセルは9/22(MON) 13:00 までに下記事務局へご連絡をお願い致します。
尚、それ以降のキャンセルは請求書が有効でございますので、よろしくご了解ください
ます様お願い申し上げます。